【プロローグ第2回】

【幹】
「こんにちはーー」

…………。

……………。

【幹】
「誰かいませんかーー? こんにちはーー!」

………返事はない。

誰もいないのかな。

まぁ、昼間だし、みんな仕事に出かけてるのかもしれない。

……玄関の鍵は開いてたけど。

無用心だなぁ。
オレが管理人になったからには、きちんと戸締まりは徹底させるぞ。

とりあえず、適当にうろついてみようかな。

どんな構造になってるのか見て回りたいし。

恐る恐る廊下を進んでみると、左手に部屋があった。

覗くと、そこが居間のような場所だと気づいた。

居間というか、食堂なのかな、ここ。

覗いた時のアングルに、ちょっと不思議なデジャブがした。

なんかさっきから、変な感じがしてばっかりだ。

あれ、誰かいる?

慣れた手つきで野菜を切り刻む音が微かに聞こえる。

それに惹かれ、オレはそーっと中まで足を踏み入れてみた。

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